「絶対当たる」レースでも油断は禁物…先週は永島まなみが最低人気で万馬券
出走馬の多いときはフルゲート18頭立てで行われる競馬。3連単の組み合わせを全通り購入すると4896点となり、100円で換算した場合は48万9600円と約50万円近く。ハズレの組み合わせがないため、絶対に当たる訳だが問題は払戻しである。
最低でも50万円を超えないとプラスにならない上、そんな大波乱は頻繁にあるものでもない。ましてや1日に各場で12レースもあるのだから無理な話。そもそもそんなバカげた話をしても仕方がないだろう。
ところが、たまにある少頭数のレースなら何とかなる。例えば、2年前の1月16日には中京で4頭立てで行われる珍事も発生した。このときは5頭立ての予定ながら、レース前に放馬した馬が競走除外となり4頭で実施。実に9年半ぶりだったという。
JRAでは出馬投票時に4頭以下の場合はレース不成立となるが、競走除外の場合は実施されるため、レアケース中のレアケースだったという訳だ。
先週は永島まなみが最低人気で万馬券
ただレースが成立する5頭立ては、たまに見かけることもある。それが21日の土曜中京8R野路菊S(OP、芝2000m)。実は最近も19年と20年に5頭立てで行われた、少頭数になりやすいレースなのだが、今年も例に漏れず5頭立て。これなら3連単を全通り購入しても60点で済む。18頭立ての50万円に比べればお手軽に楽しめるため、ちょっとした富豪気分になるかもしれない。
では、参考までに今年ここまで行われた5頭立てのレースの結果を振り返ってみよう。
確認してみたところ6レースが該当。うち3連単の払戻しが60倍を超えたケースは1件のみ。それ以外は27.9倍が最高で、あまりやる意味はなさそうな雰囲気もある。
ちなみにプラスとなったのは、14日の土曜中京で行われたききょうS(OP)。最後の直線で最後方からゴボウ抜きした5番人気スリールミニョンと永島まなみ騎手のコンビが番狂わせに成功し、2着にも逃げた4番人気ブルーサンセットが残り、馬連25.7倍、馬単57.2倍となかなかの高配当となった。注目の3連単は144.2倍、つまり1万4420円から6000円引いた8420円がプラスの計算だ。
野路菊Sの下馬評では、川田将雅騎手と中内田充正厩舎の黄金タッグが送り込むエリキングに人気が集中しそうだが、何があっても不思議ではないのも競馬。キャリアの浅い2歳馬同士のレースなら、展開ひとつで波乱もあるだろう。
やるやらないは自己責任の範囲のため、その判断はお任せするものの、買えば絶対に当たるという安心感は味わえる。決してオススメはしないが、運試しという気持ちでやってみるのも面白そうだ。