藤田伸二「酷いレース」のマリーンCにブチ切れ?「何を学んできたのか不思議だわ!」田口貫太に不満爆発

田口貫太騎手 撮影:Ruriko.I

 26日に船橋競馬場で行われたマリーンC(G3)は、国分優作騎手が騎乗した2番人気テンカジョウが2着クラヴィコードに5馬身差をつけて圧勝。デビューから主戦を任されている国分優騎手にとっても久々の重賞勝利となった。

 レースは前半から1番人気のアンモシエラと3番人気のアンデスビエントが競り合い、2頭が共倒れのような格好で敗れ、後方から鋭い末脚を伸ばしたテンカジョウが後続を突き放す強い勝ち方だった。

 しかし、この結果に不満を爆発させたのが、通算1918勝(重賞93勝、うちG1・17勝)を挙げ、特別模範騎手賞を2度受賞した元JRAトップジョッキーの藤田伸二氏だ。

 藤田氏は自身のSNSでマリーンCを「酷いレースだ」と酷評。国分優騎手を「勝ちは勝ちでおめでとう」と祝福したものの、「国分君、完全ハマッたレースでラッキーだったな」と展開の利を強調した一方で、4着に敗れたアンモシエラの坂井瑠星騎手には「可哀想過ぎる」と同情していた。

 各馬が全力を尽くした結果に「物言い」をつけているようにも映るが、どうやら単勝オッズ1.6倍の大本命に競りかけた田口貫太騎手の騎乗が気に入らなかったらしい。

 藤田氏は大差の最下位に敗れた田口騎手に対し、「観たら解る一番ダメレースだろ?」「フランス遠征してたん?」「自分で潰しに行って自滅」「馬券買ってる側は誰も納得しない競馬」と厳しい言葉を連発。とにかく怒りが収まらなかったようだ。

「好スタートを決めたアンモシエラにアンデスビエントが絡んで、2頭が後続を離して競り合ったことに、おそらく納得がいかなかったということですかね。ただどちらも逃げ馬ですし、どちらかが譲る選択肢もあったはずです。大本命相手だから人気のない方が譲らなければならないというルールもないため、田口騎手が勝ちに行った結果だと思います。

アンデスビエントを応援している側からすれば田口君可哀想となる訳ですし、譲らなかった坂井騎手にも同じことが言えるでしょう。上位人気の逃げ馬がマークされるのは競馬の常ですし、あくまで結果論。逆にスローの前残りになると、差し馬の応援をしていたファンから、どうしてもっと競りかけないんだという声も出ますしね」(競馬記者)

 とはいえ、本当に強い馬なら少々不利な展開でも力の差を見せつけて押し切ってしまうことも珍しくはない。

 マイペースに持ち込めば圧倒的な強さを見せる逃げ馬だが、自分のリズムを崩されると脆さを見せるのも日常茶飯事。春のダート三冠で善戦したアンモシエラが実績でリードしていたことは確かだが、そこまで抜けた存在ではなかったということだろう。

 実際、圧勝したテンカジョウは前走の2勝クラスでテーオールビー相手に出遅れながらも2馬身半差で完勝していた馬である。テーオールビーが真っ向勝負でアンデスビエントを下していたことを考えれば、その実力に疑いはない。仮にアンモシエラがマイペースの逃げに持ち込めていたとしても勝てたかどうかはわからない。

 ただ、今回の発言で藤田氏に親近感を覚えたことも事実。つい感情的な言葉を発してしまった藤田氏だが、有料でマリーンCの予想を販売していたのも一因か。予想外の結末に納得がいかなかったと推察すれば、元トップジョッキーといえども競馬ファンと大差はないのかもしれない。

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