「世界最強?」アロゲート「15馬身差大敗」の衝撃。”早期引退”の可能性も浮上する理由

アロゲート(左)(JRA海外競馬発売特集サイトより)

 全世界の競馬ファンに衝撃が走った。

 世界最強と誉れ高いアロゲート(牡4歳、米国・バファート厩舎)が、アメリカのデルマー競馬場で行われたサンディエゴH(G2/ダート・1700m)に出走し、5頭立てで4着という大敗を喫した。

 ドバイワールドカップ以来の出走となったアロゲートは単勝1.05倍に支持されていた。レース序盤、アロゲートは最後方につけて様子をうかがう。第4コーナーに入った辺りで一度は加速し、4番手に浮上。このまま直線に入り、伸びのある末脚を発揮するかと思いきや、なんと不発。前を走る馬たちを交わすことなく、そのままゴール。トップからは15馬身以上も離されてレースを終えた。

 アロゲートは前走のドバイワールドカップ(G1)、出遅れたものの勝負所の3、4コーナーで一気に追い上げ、最後の直線で次々と先をいく馬をねじ伏せ勝利を収めた。世界最高峰の舞台で圧巻の走りを見せ、怒涛の7連勝を飾ったアロゲートの牙城はしばらく揺るがないものと思われていたのだが……。

「この大敗を受けて、ネット上でも『大敗する姿なんて想像も出来なかったけどな』『本当に競馬って終わってみないとわからない』など、アロゲートの惨敗を驚く声が上がっています。今回のアロゲートの敗退で”競馬に絶対はない”ということを改めて思い知った人も多いようです。

 大敗したアロゲートは、8月19日にデルマー競馬場で開催が予定されているパシフィック・クラシック(G1/ダート2000m)への出走を予定しています。次走こそはドバイワールドカップを再現したかのような走りを見せて勝利してほしいところ。もし負けてしまうようなことがあれば、陣営は引退後の価値を下げないため、早すぎる引退をも視野に入れる可能性も捨てきれません」(記者)

 世界最強の名をほしいままにしていたアロゲートだったが、まさかの正念場を迎えているのかもしれない。

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