札幌記念(G2)エアスピネルにC.ルメール騎手「絶不調」の悲報!? 春G1・3連勝の”魔法”が切れた「悲惨すぎる重賞成績」に愕然。一方の武豊騎手も……
20日に行われる札幌記念(G2)の出走予定馬の中で最も物議を醸しているのは、間違いなくエアスピネル(牡4歳、栗東・笹田和秀厩舎)に他ならない。
まさかの降板劇だった。母の主戦騎手を務め、デビュー以来ここまで12戦ずっと乗り続けてきた武豊騎手の主戦降板。新たに抜擢されたのが、今やJRAを代表する名手となったC.ルメール騎手だった。
陣営としても、苦渋の決断だったに違いない。だが、実質的にエアスピネルはここまで12戦してわずか3勝。決して期待通りの結果を残しているわけではなく、春の大目標だった安田記念(G1)でもあえなく5着に敗れた。結果が出ていない以上、乗り替わりを強いられるのは、競馬界のレジェンド武豊騎手でも例外ではなかったということだ。
この乗り替わりに、エアスピネルのファンの一部からは「応援する気がなくなった」という声も聞かれる。秋華賞馬エアメサイアの仔となる本馬は、やはり母の世代からコンビを組んできた「武豊騎手あってこそ」と考えているファンも多いようだ。
だが、その一方でエアスピネルのどこか一歩足りない歯痒い内容にヤキモキしていたファンも多かったようで、今回の乗り替わりを好意的に受け止めているようだ。概ね聞こえてくるのは「ルメール騎手だったら仕方ない」「ルメール騎手なら大丈夫」といった納得や期待の声である。
2015年にJRA移籍以降、数多くの重賞勝利を上げ、今や押しも押されもせぬ人気者となったルメール騎手。特に、今春のアドマイヤリードのヴィクトリアマイル(G1)から始まった3週連続G1勝利は見事の一言だった。それもソウルスターリングのオークス(G1)に加え、レイデオロの日本ダービー(G1)共に「さすがルメール」と言えるような完璧な騎乗で、春競馬で最も盛り上がる美味しいところを持っていった印象だ。