超良血馬グローブシアターが復帰戦を圧勝!「実りの秋」へ母に日米オークス馬シーザリオ、兄に菊花賞馬エピファネイアを持つエリートの行方は?
期待の超良血馬が、その血に違わぬ成長力を見せた。
27日に札幌で行われた500万下(芝2000m)に日米オークス馬シーザリオの仔グローブシアター(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)が出走。圧倒的なパフォーマンスで、クラシック最後の一冠・菊花賞(G1)に望みをつないだ。
兄に菊花賞とジャパンC(G1)を制したエピファネイア、2歳王者のリオンディーズを持つ超良血馬が約4カ月の休養を経て戦線に復帰。+16kgでの出走となったが、単勝2.4倍の1番人気に支持された。
16頭立てで行われたレースで、まずまずのスタートを決めたグローブシアターは無理せず中団へ。スタートからしばらくはやや行きたがる素振りを見せていたものの、1コーナーを回る頃にはしっかりと折り合いがついていた。
1000mの通過は61.4秒のスローペース。縦長の展開を中団外目から追走していた本馬は勝負所の3コーナー過ぎから一気に進出を開始。鞍上のJ.モレイラ騎手のゴーサインに素早く反応すると、4コーナーを回る頃には外から先頭に並び掛けていた。
最後の直線に入ると同時に先頭に躍り出たグローブシアター。かなり外を回る展開となったが、他馬の手応えの差は圧倒的だった。ラスト200mでライバルを突き放すと、最後はモレイラ騎手が後続を振り返る余裕の競馬。秋の飛躍へ向け、堂々の完勝劇だった。
「能力がとても高く、乗りやすい馬。今日の距離も合いますが、2400などもっと長い距離も合うと思います」