【コリアC(G1)展望】大本命・武豊クリソライトにとって負けられない戦い! 2年連続の日本馬ワンツーなるか。地元韓国勢や海外参戦馬も紹介
そんな大本命を破るとすれば、やはり同じ日本勢のロンドンタウン(牡4歳、栗東・牧田和弥厩舎)に期待が掛かる。
今年になって2月の佐賀記念(G3)、前走のエルムS(G3)と重賞2勝を上げ、充実一途のロンドンタウン。先月のエルムSを勝った直後にコリアCから招待状が届いて、陣営がそれを承諾。これが初の海外遠征となるが、状態が良いからこそのゴーサインだろう。昨年とは異なり、近頃は前からの競馬を身に着けて成績が安定。鞍上の岩田康誠騎手とG1初タイトルを狙いに行く。
迎え撃つ韓国勢は、昨年のグランプリ(韓国版・有馬記念)の1番人気がコリアCの3着後に大統領杯(韓国版・天皇賞・秋)を勝ったトリプルナイン、3番人気が三冠馬のパワーブレイドだったように勢力図はあまり変わっていないようだ。すでにトリプルナインが出走を表明しており、大将格はこの馬になりそうだ。
今年の春は積極果敢にドバイ遠征を試みて、マクトゥームチャレンジラウンド3(G1)では日本のラニに先着する5着と善戦。その後はドバイワールドカップデーに開催されたゴドルフィンマイル(G2)に出走するも11着に大敗。ちなみにこのレースには、日本のカフジテイクも参戦していた。
また、他にも米国やフランス、香港といった国からの出走馬が今年のコリアCにエントリーしているが、率直に述べてあまり質が良いとは言えない。
最も期待できそうなのは、香港のサーキットランド(セン6歳、港・S.シャム厩舎)か。ここまで33戦して5勝ながら、今春のチャンピオンズマイルでは4着と善戦している。通算成績も[5.9.7.12]と大崩れしない走りが特徴だ。芝での実績は最上位だが、ダートでどうか。AWで3戦2勝の実績を持つが、まともなら好勝負も期待できそうだ。
米国から参戦するパパショット(セン5歳、米・L.ライス厩舎)も潜在能力では侮れない一頭だ。米国のダートで、ここ3走は重賞ではないものの2着、3着、3着と安定。しかし、4走前には後続13馬身半をつける圧勝劇を飾っている。距離に問題もなさそうで、気分よく走ることができれば一発を秘めていそうな存在だ。