【神戸新聞杯(G2)展望】春から「激変」した武豊ダンビュライトが、ダービー馬レイデオロと激突!大混戦の覇権争いから抜け出すのは……!?
ダービーで内枠が仇となって動くに動けなかったのが、武豊騎手が騎乗するダンビュライト(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)も同様だったようだ。
皐月賞で12番人気の低評価を覆して3着に好走したダンビュライトだったが、日本ダービーでは6着。レース後に武豊騎手が「流れが遅すぎました。自分は内にいて動けませんし……」と漏らすほど消化不良の一戦だった。例年であれば、絶好枠の1枠1番が仇になってしまった。
間違いなく世代の中でも有力な一頭といえるが、勝ち味に遅くデビュー戦を勝って以来、勝利がない。本賞金も昨年のサウジアラビアRC(G3)の2着以来加算できていないだけに、菊花賞意向を見据えるなら、そろそろ賞金を稼いでおきたいところだ。
坂路では一番時計を連発しており、春よりも馬が変わってきた印象。音無秀孝調教師も「春よりも、ぐんと良くなった」と期待しており、レジェンドの手綱で逆転優勝を狙う。
阪神外回りコースの長い直線を大きな味方につけられそうなのが、切れ者のサトノアーサー(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
2歳12月のシクラメンS(500万下)では驚異の上がり3ハロン32.7秒を叩き出し、大きく注目されたサトノアーサー。陣営もその末脚に惚れ込み、毎日杯(G3)から皐月賞をパスしてダービーに挑む異例のローテを敢行したが、結果は極端なスローペースに泣かされて10着大敗だった。
今回は仕切り直しの一戦となるが、課題は距離か。管理する池江泰寿調教師も、折り合いを重視することを目標に掲げている。今回も後方からの競馬になりそうだが、阪神外回りコースは相性抜群なだけに、ここで真価を示しておきたい。