内田博幸騎手の”謎”騎乗にファン呆然!? プラチナヴォイスで「完璧予習」も言動不一致の撃沈……ファンは「あの騎手」とのコンビ復活を熱望?
しかし、プラチナヴォイスがここまでの9戦で上がり最速を記録したのは、未勝利戦を勝った時だけ。上がり3ハロンの最速が34.1秒と、特別切れるわけでもない本馬にとって、物理的に後方からの競馬は厳しい。
さらに舞台は度々まくりが決まる中山。代表される有馬記念や皐月賞では各馬が3、4コーナーから進出を開始して、ロングスパート合戦になりやすい競馬場である。
となると、プラチナヴォイスは必然的に前々でレースをしなければ苦しくなるというわけだ。最後の直線までまともに仕掛けられないのであれば、どうしてもライバルに後れを取ってしまうからだ。こんなことは、素人でも想像がつくだろう。
強いてイメージを挙げるなら、2番手から抜け出し、良血馬ヴァナヘイムを抑えて2勝目を上げた昨年の萩S(OP)のようなレースか。各メディアの展開予想でも、プラチナヴォイスは「逃げ・先行馬」の一角として予想されていた。
しかし、いざレースが始まると好スタートを決めたプラチナヴォイスだったが、内田騎手は何故か手綱を抑えて中団へ。8番手で1コーナーを回っている。確かに、位置取りはアルアインやサトノクロニクルといった有力馬を前に見る絶好のポジション。しかし、ここから最後までずっと射程圏に付けられれば良いが、肝心の「4角で追い出せない不利」はどうするつもりなのだろうか……。
そんな不安をよそに、レースは1000m通過が61.8秒というスローペースで展開。大方の想通り残り1000mを切ってペースが上がり始めるが、プラチナヴォイスはまだ先行勢を見るような中団のままだった。
そのまま3コーナーに入ると、いよいよ各馬のスピードが上がり始め、置かれ気味になるプラチナヴォイス。すると内田騎手は堪りかねたようにスパートを開始、4コーナーを回る頃には早くもムチが入っていた。
結果的に、プラチナヴォイスは最後の直線でもしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったミッキースワローからは0.8秒も離された5着。「4角では”まだ仕掛けなくていいんだよ”と促しながらだろうね」という頼もしい言葉はどこへやら……。
レース後には、本馬の走りを見守ったファンから「何がしたかったんだ?」という、内田騎手の騎乗に対する戸惑いや、疑問の声が数多く上がった。