ウオッカVSダイワスカーレット再び!? ダイワ産駒ダイワメモリーデビュー勝ちで、タニノフランケルとの「夢」対決は?
同世代に産まれ、2007年のクラシックを戦ったダイワスカーレットとウオッカ。前者は桜花賞と秋華賞を勝って、この年の最優秀3歳牝馬に選出され、後者は牝馬として64年ぶりに日本ダービーを制覇して特別賞を受賞した。
共に歴史に残る名牝同士による対決。クライマックスは翌年の天皇賞・秋だった。先に抜けでしたダイワスカーレットをウオッカが追い詰め、最後の最後に2㎝だけ前に出たところがゴール。勝ちタイムの1:57.2は従来を0.8秒も短縮するスーパーレコード。競馬史に残るレースとなった。
しかし引退後の繁殖生活は、ここまで互いに期待ハズレの結果に終わっている。
ただ、ここに来てウオッカが「21世紀最強馬」と呼び声高いフランケルとの交配を行い、タニノフランケルを輩出。デビュー戦こそ敗れたものの、未勝利戦を強い内容で勝ち上がり、早くも「母の最高傑作」と言われ始めている。
そして、ダイワスカーレットもキングジョージ6世&QES(G1)をレコード勝ちするなど、欧州で一時代を築き上げたノヴェリストと交配し、ダイワメモリーを輩出。期待通りにデビュー戦を勝ち上がり、お互いにまずは順調なスタートを切ることとなった。
「牝馬と牡馬なので、しばらくG1で当たることはないでしょうが、ファンからは早くも『来年のダービーで対決してほしい』という声も聞かれます。まだこの時期なのでなんとも言えませんが、2頭が死闘を繰り広げた天皇賞・秋で激突するのも、競馬ファンにとっては胸アツの展開でしょうね。いずれにせよ、2頭とも人気のあった母の仔なので、ぜひとも頑張ってほしいです」(同)