JRA「ドローン審議」導入がベスト!? あの大物馬主の提言直後に「超トラブル」で現実味も……
西山氏は9月22日にブログを更新。この日はニシノライデンが昭和60年・阪神大賞典(G2)に出走した際の映像を鑑賞していたという。ニシノライデンは6度も審議にかけられたことがあるといい、「朝日チャレンジカップGⅢでは1着失格。天皇賞(春)はハナ負け2着失格。」(原文ママ)で無念の涙を飲んだそうだ。そして「ニシノライデンの天皇賞がきっかけに降着制度ができて、その後、グリーンチャンネルでパトロールビデオが公開されるようになった。」といい、現状の制度に影響を及ぼしたと振り返った。
度々、審議で失格という憂き目にあうニシノライデンを所有していたためか、西山氏は「見ている側にはわかりずらいのが審議」としたうえで、30年前の当時から「真上からテレビでレースを見れないものか?」と考え、そして現在ならば「ドローンなら可能ではないか?」と思いついたという。そして、風の問題とか課題も多いと言及したうえで「いつも競馬場上空にドローンが飛んでいたら、それはそれで面白いのでは。」とブログを締めくくっている。
「現在販売されているドローンでのレース撮影は難しいでしょう。落下した際にレースが中止になる可能性、また競走馬にあたってしまった場合など、すこし考えただけでもトラブルの元は山積みです。しかし、ドローンは突飛過ぎるきらいがありますが、たしかに『レースを真上から見る』ことができれば、どの馬がどのような進路をとったのかは識別しやすくなるはずです。単なる突飛な話としてドローン案を一笑に付すのではなく、『上から』という点に注目して、さらに各コーナーにもどのようなことが行われていたのかがわかるような仕組みがあれば、問題視されることも少なくなるのではないでしょうか」(記者)
世界基準にシフトしたといわれる審議基準は極めて曖昧になったと言われて久しい。今後も現状のままではオールカマーのレースと同様のことが起こってしまう恐れは十分にあるだろう。レースを管理するJRAには誰しもが納得できる『審議』を行うべくなにかしらの対応を望みたい。