毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
そうなると自身の手で昨年の天皇賞・秋を2着したリアルスティールは、本番では油断できない強敵となるわけだが「ならば、今の内に……」とデムーロ騎手が考えても不思議ではないだろう。
無論、”邪推”の域を出ない。だが、何かと自己主張の強いイタリア人騎手からすれば、多くのライバルが本番を見据えた仕上がりの中、「絶好調」のリアルスティールで毎日王冠を勝ち、天皇賞・秋では「調子のピークを過ぎた」リアルスティールをサトノクラウンで負かすというシナリオが成り立つ。いわばリアルスティールの”使い捨て”作戦だ。
先週のスプリンターズSを始め、これまで数々のビッグタイトルを手にし、今の競馬界で最も大舞台に強い印象があるデムーロ騎手。だが、そのあまりにも強すぎる勝利への執念は、同時に数々のスキャンダルも生んできた。
2年連続騎乗停止となり「3度目の正直」として挑んだ今年の皐月賞では、レースでこそ大きな問題を起こさなかったが、その後に勝った松山弘平騎手に中指を立てた疑惑の画像がネット上にアップされ大きな波紋を呼んだ。
今年7月には、レース中に川田将雅騎手に「肘打ち」を食らわすという前代未聞の事案が発生。さらによろけた川田騎手に向かって、罵声を浴びせるシーンまで目撃された。
そして今回の追い切り”暴走劇”。それはデムーロ騎手の「計算高い策略」が描いたシナリオなのか、それとも目の前の重賞を「勝ちたい気持ち」がリアルスティールに乗り移っただけなのか――。
突然の怪時計に驚きを隠せない陣営や記者に「速い時計になったけど、そんなにやってないよ」と弁解したイタリアンは今、何を思っているのだろうか……。