JRA戸崎圭太の「悲しき強がり」に批判殺到……愛する「相棒」の輝きにショックを受けた?
現在、138勝で全国リーディングトップを走る戸崎圭太騎手。4年連続のリーディング騎手に向けてまさに磐石といった感があるが、ファンからは厳しい声が飛ぶことも多い。
基本的に拠点である関東から出ず、東京競馬と中山競馬の騎乗がほとんどの戸崎騎手。関東騎手の中では圧倒的な馬質を誇るため、勝ち星を量産できる土壌で確実に星を増やしているということだ。今年の「地元優先」の偏った騎乗によるリーディングに、疑問を呈する声が多いのも自然か。関西にはルメール、デムーロ筆頭にリーディング上位騎手がひしめき合っているが、直接対決を避けているように見えても仕方がない。
そして、何よりも戸崎騎手に関し疑念が増える最大の要因といえるのが「G1成績」である。
G1勝利は昨年のヴィクトリアマイル以来なし。その後は秋華賞1番人気ビッシュ、今年のヴィクトリアマイルで2番人気のルージュバックに騎乗するも、いずれも惨敗に終わっている。
すでに「平場王」とも囁かれて久しい戸崎騎手だが、先日のスプリンターズS(G1)を前にした「競馬ラボ」内のインタビューでの発言が、物議を醸している。
戸崎騎手は同レースに騎乗のメラグラーナに関する内容を中心に応えていたが、インタビュアーが「G1に対しての思い」「リーディングなのにG1を勝ってないという意見」というなかなかキワドイ質問をした。すると……。
「G1だから勝ちたい?いや、一つのレースとして一緒ですよね。やることも同じですし」
この発言に、ネットでは一気に批判が噴出。「明らかな強がり」「中央競馬いる意味ないだろ」「G1勝ちまくってるやつならまだしも」「嘘でも勝ちたいっていえ」と非難轟々。確かに、馬券を買うファンの気持ちを思えば当然か。
リーディングながらG1を勝てない現状に「開き直り」ともとれる今回の発言。しかし、それには一応のワケがある、という意見も。
「勝利数を稼ぐためにお手馬がいないことで知られる戸崎騎手ですが、唯一長く自身で騎乗していたのがルージュバックで、本人も『G1を勝たせたい』と語っていたのです。しかし、なかなかG1勝利をプレゼントしてやれず……。このインタビューの1週前に行われたオールカマーで、戸崎騎手はついにルージュバックからステファノスに乗り替わったんです。しかし、結果はルージュバックが勝利でステファノスが2着。これまで外外を回す騎乗をしていたルージュバックですが、北村宏司騎手の『イン突き』が功を奏し、不振から脱却したんです。今後のG1でも再び期待を持てる内容だったといえますが、戸崎騎手としてはやはりショックだったのでは……」(記者)
なかなか勝たせてあげられなかった相棒が、騎手が替わった瞬間に新たな輝きを放った……確かにそれはショックだったのかもしれない。
しかし、インタビューの発言が本意なら、やはりリーディング騎手としては微妙かも。今後の奮起に期待したいところだ。