毎日王冠「サイン」は新垣結衣が今年のNHKドラマで”育てた”仔馬で決まり!? 原作者降臨で超人気薄のリアル「リヤン」が感動の復活?
ちなみにディープインパクト産駒はマカヒキ、ヒストリカル、グレーターロンドン、リアルスティール、サトノアラジンの5頭。この5頭BOXという手もなくはないが、ヒストリカル以外は上位人気で締められており、旨味が少ない馬券になってしまう可能性は高そうだ。
となるとディープインパクト産駒の中から絞り込みを掛けたいところだが、レース当日の『前略 ディープインパクト様 ~関係者からDEEPへの手紙~』には、ゲストとして作家の島田明宏氏が登場するようだ。
サイン的にはそれほど強い要素とは言えないものの、島田明宏氏といえば代表作の1つである『絆 ~走れ奇跡の子馬~』が、今年の春にNHKによってテレビドラマ化されたことで、競馬ファンを中心に大きな注目浴びた点は見逃せない。
ドラマは東日本大震災で傷ついた家族が、震災の日に生まれた子馬を競走馬へと育てていくストーリー。舞台は福島県相馬市で、相馬野馬追で有名な競走馬にも縁のある土地でもある。主演は役所広司、共演には田中裕子、岡田将生、新垣結衣、勝地涼など豪華キャストが出演した。
ドラマのタイトルが『絆 ~走れ奇跡の子馬~』であり、作者が武豊騎手と親交の深いことで有名な島田氏となれば、やはり2013年の日本ダービー馬キズナが連想される。ドラマの主人公の仔馬「リヤン」が日本語で「絆」という意味なのだから当然だ。そうなるとやはり、キズナと同じディープインパクト産駒の日本ダービー馬マカヒキが一歩リードといったところか。
しかし、そうなると他のディープインパクト産駒を差し置いて、ある穴馬が急浮上する。マカヒキやキズナと同じく、日本ダービーを勝ったワンアンドオンリーだ。
本馬はキズナと同じノースヒルズの生産馬で、オーナーも同系列。イメージは、よりキズナに近い。さらにワンアンドオンリーは『絆 ~走れ奇跡の子馬~』の時代背景となる2011年度産、つまりは「リヤン」と同世代の”頂点”に立った馬でもあるのだ。ドラマはリヤンがデビューしたシーンで終わったが、続編があれば本馬がワンアンドオンリーのように世代の頂点に立っていたのかもしれない。
またマカヒキ、そしてワンアンドオンリー共に、日本ダービー制覇後は大きな活躍ができずに苦しんでいる2頭。『絆 ~走れ奇跡の子馬~』は馬産を通じて震災からの復興を描いたドラマであり、この2頭に共通する「復活」というキーワードにも適合する。特に配当面を考慮すれば、人気薄のワンアンドオンリーは積極的に狙っていきたい。