リアルスティール「北米遠征プラン」にサンデー出資者激怒? リスクを鑑み「天皇賞参戦」決定か


 それでも、ファンからすれば「BCの馬券が買える」「アメリカで見てみたい」となかなかのメリットもあるようだ。リアルスティール自身にとっても国内G1を勝利するよりも種牡馬入りの際の「箔がつく」という点では、北米遠征はありなのかもしれない。

 ただ、真の問題はそこではないようだ。一口クラブの出資者からは不安も聞こえていたとか……。

「一口クラブのサンデーレーシング所有馬ですからね。仮に招待ではない北米遠征ともなれば、毎日王冠で稼いだ賞金がガッツリ遠征費用に使われてしまいますし、慣れた国内ではなく北米まで挑戦して大敗すれば、それは大きな損になります。一部出資者の間では『勘弁して』『国内のレースに』という声もあれば、今春にベルモントS挑戦に踏み切って結局ケガで出走取消になったエピカリスと同じになるのでは、という不安もあるようです」(同)

 馬は馬主のもの。海外遠征のリスクを考えれば、こうした意見が出るのも至極当然だ。10日、リアルスティールの天皇賞参戦がほぼ確実という報道が。検疫など準備期間の問題だそうだが、これも「総意」ということか。

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