クイーンズリングの「鬼脚」の復活は? 陣営が語った「現在の状態」
14日に開催される府中牝馬S(G2)。今年はドバイ覇者ヴィブロスにヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードが「主役」扱いだが、昨年覇者のクイーンズリング(牝5 栗東・吉村厩舎)も忘れてはならないだろう。
昨年はここからエリザベス女王杯も制し、牝馬の頂点に立った同馬。しかし、その後は香港C9着で年を越し、翌4月の阪神牝馬Sで15着、ヴィクトリアマイルでも一瞬伸びを見せるも6着敗退。いいところなく現在に至っている。
一度調子を落とし、その後再浮上することなく表舞台から消える馬も決して少なくない。競馬ファンとしても、昨年制したこの舞台の結果次第で「見切り」をつける人も多いのではないか。
ただ、陣営からの情報では、今回は期待してもよさそうだ。
「中間はCWも併用しながら、かなり時間をかけてココに向けて調整してきたようです。1週前追い切りでは鞍上M.デムーロを背に追い切りましたが、感触もよかった様子。十分に力を発揮できる状態とのことですよ。
昨年の同レースは本当に強かったですし、3歳時から圧倒的な末脚を武器にしていた馬で、成績が不安定な時期もこれまでありました。再び上昇気流に乗れば、このメンバーでも一気のなで斬りがあるかもしれません」(記者)
相手は強力だが、クイーンズリングも格では一切負けていない。エリザベス女王杯連覇へ、女傑の爪はしっかり研がれているようだ。