【富士S(G3)展望】武豊エアスピネルVS皐月賞馬イスラボニータに、2歳王者サトノアレスと皐月賞2着馬ペルシアンナイトが挑戦!
秋のマイル王決定戦マイルCS(G1)に向け21日、東京競馬場で富士S(G3)が開催される。昨年はこのレースで2着したイスラボニータが本番でも2着するなど、年々重要度が増している感のある当レース。今年も本番を強く意識した好メンバーが顔を揃えた。
中心は昨年の2着馬であり、今春のマイラーズC(G2)の覇者イスラボニータ(牡6歳、美浦・栗田博憲厩舎)だ。
2014年の皐月賞馬も今年で6歳秋、いよいよ現役シーズンも限られたものになってきた。悲願のG1・2勝目に向け、この秋もここから始動する。3歳秋のセントライト記念(G2)から約3年間勝利のなかったイスラボニータだったが、今春のマイラーズCでついに惜敗続きに終止符を打った。
その勢いもあって、春の目標となった安田記念(G1)では単勝3.5倍ながら1番人気に支持された。しかし、最後の直線で行き場を失うと、そのままほぼ何もできずに8着惨敗。主戦のC.ルメール騎手には4週連続G1制覇の期待が集まっていたが、本馬にとって悲願のG1・2勝目はまたもお預けとなった。
今回は再び東京マイルでのレースとなるが、マイル戦は不利があった今春の安田記念まで掲示板を外したことがなかった堅実派。昨秋2着からの充実ぶりは本物で、本番を見据えたここは、しっかりと勝ってマイルCSに向かいたい。
再びマイル路線に帰ってきたエアスピネル(牡4歳、栗東・笹田和秀厩舎)も、これまで掲示板を外したことがない現役屈指の堅実派だ。