JRAも恐れていた「低レベル菊花賞」が現実に? レイデオロ「敗者復活戦」と皐月賞馬「1000万下負け」に敗退の苦境
予想はできていたことがだが、実際に起こるとやはりJRAも苦しいのでは。
22日開催のクラシック最終戦菊花賞(G1)が「空前の低レベル」と話題になっている。3000mを嫌って例年中距離タイプの強豪は避けるレースではあるが、基本レベルは決して低くはならないのがこのレースだ。
しかし、今年は日本ダービー上位馬が揃って不在。1着レイデオロはジャパンC出走を早々に決め、2着スワーヴリチャードは調整が間に合わずアルゼンチン共和国杯で復帰、3着アドミラブルに至っては故障で3歳シーズンを棒に振ってしまった。
ダービー上位馬が揃って出走しない菊花賞。それだけでもやや盛り上がりに欠けるが、大抵「惑星」と称される夏の上がり馬も今年は役者不足の感が否めない。
7月の中京500万下、8月の信濃川特別(1000万下)を連勝し、同世代では数少ない上がり馬といえるキセキ。もちろん期待は大きいが、神戸新聞杯ではレイデオロに完璧なまでの差をつけられており、同馬との逆転は苦しい状況といえる。同馬以外に「しっかりした」上がり馬は存在しない状況だ。
前哨戦のセントライト記念を制したミッキースワローも、夏の1000万下では古馬の壁を越えられず3着。菊沢一樹騎手と横山典弘騎手の差もあるのかもしれないが、この世代は1000万下の壁、古馬の壁を越えられない馬が現在でもずいぶんと多い。
何より問題なのは、そんなミッキースワローに、セントライト記念で皐月賞馬アルアインが完敗してしまったことにある。