武豊にDr.コパ氏「愛の参戦表明」!? コパノリッキーまさかのJBC「スプリント」参戦の意図は
マイルCS南部杯(G1)を制し、史上最多タイとなるG1競走10勝(地方交流含む)を達成したコパノリッキー(牡7歳、村山明・栗東)。次走は12月3日開催のチャンピオンズC(G1)へ向かうと表明していたが、予定を変更して11月3日の1200mのJBCスプリントに出走の意向があるとスポーツ各紙が報じた。
同馬を管理する村山調教師は「デイリースポーツ」の取材に対して、この路線変更は「オーナーと協議した結果」であるとして、馬主であるDr.コパこと小林祥晃氏の意向があったと明かす。また17日に確認して疲れが取れていればとしたものの「出走する方向になりました。鞍上は未定です」と話しているという。
コパノリッキーは年内で引退し、来年からは種牡馬として活動すると伝えられていた。当初は過去に3度挑戦しても勝つことができなかった年末のチャンピオンズC初戴冠へ向けて、14日から放牧に出される予定だった。だが、急転直下、来月頭に開催されるレースへの出走の可能性が浮上している。
「これまでコパノリッキーは、レース間隔をあまり取ることなく出走することも多かったです。ですが、同馬は今年の6月に開催された帝王賞(G1)を膝裏に熱感があるため、大事を取って回避しており、今後も体調には心配の面が。さらに同馬は過去スプリント戦への出走経験はありません。来年から種牡馬になるため、スピードがあるところをアピールしたい意向もあるのかもしれませんが、距離適性などを考慮すれば少々無謀な気もします」(記者)
オーナーとしては種牡馬価値上昇を図りたいという意向を持つのは当然だろう。だが、そのためにすでに7歳の競走馬に無理をさせ、当初からの目的であったチャンピオンズCへの出走断念とならなければいいのだが……。
またこの裏には、あの騎手が参戦を表明していることも影響していると見るものもいる。
「武豊騎手ですよ。11月3日の大井競馬場で開催されるJBCクラシックではアウォーディー、JBCスプリントには韓国G1のコリアスプリントを制したグレイスフルリープで出走を予定していました。ですが、グレイスフルリープはコパノリッキーが参戦を表明した影響もあり、補欠となったよう。もしかしたら馬主である小林氏はそれらを見据えた上で、武豊騎手に騎乗してもらうため、急遽参戦を決めた可能性も捨てきれません」(競馬誌ライター)