JRA懇願!? ジャパンCに「世界王者」ハイランドリールが欲しい……「世界最強厩舎」の決断は
17日、11月末に行われるジャパンC(G1)の外国馬予備登録が発表された。
今年も5カ国から全19頭が登録したジャパンC。特にオーストラリアで20連勝中の最強牝馬ウィンクスの登録が驚きを呼んでいるが、例年通りここからジャパンCに本当に参戦するのはわずかだろう。
「『毎年予備登録が豪華』といわれるように、海外の真の強豪馬はジャパンCに参戦しないのがここ数年の通例です。2011年のデインドリーム、2012年のソレミアという2頭の凱旋門賞馬を最後に、真に注目を浴びるような馬は1頭も参戦していません。
欧州最強のA.オブライエン厩舎からは4頭登録しているのですが、これも恒例の『一応』登録です。日本の検疫が面倒である点など問題は多いですが、やはり馬場の問題でしょう。現在の高速馬場時代に入ってからは、欧州馬がこの舞台でほとんど活躍できなくなりました。まだ適性のある米ブリーダーズCターフか、年末の香港に回ってしまう可能性が高いですね」(記者)
JRAも、今年から凱旋門賞(仏G1)やキングジョージ6世&QES(英G1)など、JRAが指定した世界の主要レースにおける同年の勝ち馬がジャパンCを勝った場合、褒賞金が従来の100万米ドル(約1億1200万円)から、2倍の200万米ドル(約2億2400万円)に増額したが、どうやら効果は見込めず。わかりきってはいたが、凱旋門賞馬エネイブルは予備登録もされていない。
今年も「日本のジャパンC」となってしまいそうな気配ではあるが、JRAとしては、ぜひとも「あの馬」に出走してほしいのではないだろうか。