キタサンブラック引退、理由は「あの悲劇」か……JRAスターと武豊騎手との「未踏記録」達成ならず

 JRA・G1競走5勝のキタサンブラック(牡5 栗東・清水厩舎)が、年内を最後に引退することがわかった。「北島オーナーと協議した結果」と清水久詞調教師は語っているようだ。

 キタサンブラックは2014年にデビューし、クラシックを完走。菊花賞を制しG1を初制覇し、その後は天皇賞・春の連覇、ジャパンC、大阪杯と中長距離G1で現役トップの活躍を続けている。今秋は天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念とG1競走3連戦を予定している。JRA史上最多賞金、史上初の中央G1競走8勝など大記録もかかっているが……。

 やはり今回の引退は、あの大敗が絡んでいるともっぱらのウワサだ。

「宝塚記念での9着惨敗でしょうね。それまでは北島オーナーも『6歳でも現役』や『凱旋門賞挑戦』にも乗り気だったようですが、あの敗戦でオーナーの気持ちが変わり、凱旋門賞挑戦を断念。さらに今回の引退決定となりました。清水調教師は以前『6歳で完成する』とキタサンブラックの成長力を評価していましたが、同馬の真の姿を見ることなくターフを去るということでしょうか」(記者)

 オルフェーヴル、ゴールドシップ引退後、競馬界を牽引したスターだけに今回の引退には残念がる声が殺到している。来年も見たいというのは競馬ファンの総意だ。

 今秋は、キタサンブラックにとっての総決算といえる3戦。最高のレースを見せ、種牡馬としての新たな馬生を過ごしてほしいものだが……。

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