JRA戸崎圭太騎手「2017年初」の京都遠征で玉砕……「名」と「実」との狭間で苦悩したままリーディング陥落
「うーん、どうなんでしょうね……というのも、今週末からV.シュミノー騎手やA.シュタルケ騎手が参戦するように、ここからは短期免許の外国人騎手が何名か来日する予定です。中でも、ド本命のR.ムーア騎手も来月には参戦するというウワサまであります。
有力な外国人騎手の影響を受けるのは、ルメール騎手やデムーロ騎手も同じですが『リーディングの勝敗を握る』と言っても過言じゃない社台グループ内では、すでにエージェントを通じて、明確な格付けのようなものが行われていますから。デムルメに比べて優先度の落ちる戸崎騎手が、より厳しい立場に立たされる可能性は高いのではないでしょうか」(同)
なるほど……そうなってくると、今回の京都遠征はますます「やってしまった感」が浮き彫りになる結果だったと述べざるを得ない。それにしても戸崎騎手は何故、リーディングを迫られたこの時期に激戦区の関西遠征を敢行したのだろうか。当日の騎乗馬に1番人気馬はなく、これといった馬もいなかったはずなのだが……。
強いて述べれば、新馬戦で騎乗したロイヤルバローズが、結果的に菊花賞を勝つことになるキセキの近親という素質馬だが、良くも悪くもお手馬を持たない主義の戸崎騎手が、関西馬の新馬を目当てにするとは考えにくい。
今回の遠征はまるで、G1などのビッグレースを勝てないでいる「名声」とリーディングを守らなければならない「実情」との狭間で苦悩した、戸崎騎手の”迷走”のようにも見える。
3年連続リーディングを守り続けている男は瀬戸際に追い込まれた今後、どのような決断を下すのだろうか。