【京王杯2歳S(G2)展望】タワーオブロンドンVS武豊アサクサゲンキ! 大器たちが重賞タイトル取りに挑む!
3日間開催の中日となる4日(土)の東京競馬場で、メインレースとして開催される京王杯2歳S(G2)。昨年のこのレースで2着となったレーヌミノルが続く阪神JF(G1)で3着、今年の桜花賞(G1)を制したように、今後を占う上でも大切なレースとなりそうだ。
活躍が期待されているのがタワーオブロンドン(牡2、美浦・藤沢厩舎)である。初めての重賞挑戦となるが、ここまで3戦して2勝、2着1回とパーフェクト連対を続ける高い素質が評価されている。新馬戦は積極的に動いてハナを奪うと、先頭を譲ることなくレースを進め、最後の直線では後続を突き放す余裕たっぷりの勝利。2戦目のクローバー賞(OP)も一旦は先頭に躍り出て勝利を掴んだかに見えたが、驚異的な勝負根性で盛り返した伏兵のダブルシャープに一歩及ばなかった。それでも外々を回らされたこの馬のほうが「負けて強し」と言える内容で評価は据え置き。前走のききょうS(OP)では、圧倒的な1番人気となりレースに挑み危なげないレース運びで完勝。初めての関西圏への輸送も特に大きな影響がなかったのも陣営にとっても大きかったはずだ。今回は初めての左回りでのレースと新たな課題もあるが、勝利という最高の結果を残すことができるかに注目である。
そんなタワーオブロンドンにとっての強敵となるのはすでに重賞タイトルを手にしている2頭だろう。
世代最初の重賞ウィナーとなったカシアス(牡2、栗東・清水厩舎)だが、休み明けとなるここでも存在感を見せることはできるだろうか。新馬戦は6番人気ながらもアタマ差の2着と好走を見せると、2戦目の未勝利戦で順当に勝利。初めての2歳重賞として行われた7月の函館2歳S(G3)は、1番人気の期待に応えて見事タイトルを手中に収めた。初めての長距離輸送となり当日の体調面など気になる点もあるが、血統的には父のキンシャサノキセキ産駒が3年連続で連対している相性のいいレース。世代最初の重賞ウィナーとして、プライドを賭けて重賞2勝目を虎視眈々と狙う。
アサクサゲンキ(牡2、栗東・音無厩舎)もチャンスは十分。勝ち上がるまでに3戦は要したものの、連勝での重賞勝ちは能力的に高いものがある証拠だろう。小倉2歳S(G3)では前評判の高かったモズスーパーフレアを直線であっさりと交わすと、後続の追い上げもしのいで快勝した。今回は1ハロンの距離延長となるが、姉のラピットランがローズS(G2)、秋華賞(G1)で好走しているので距離への対応は可能なはず。ダートでも力を発揮しそうなパワーを秘めていそうなだけに、直線に坂のある東京競馬場でどのような走りを見せてくれるか楽しみだ。