ダートの帝王・カネヒキリ死す……故障からの復活勝利や、地方最強馬との激戦で人気を博した名馬の突然の死

カネヒキリ(JBISサーチ公式サイトより)

 ジャパンカップダートを2度勝利するなど重賞9勝、「最強のダート馬」「砂のディープインパクト」と言われたカネヒキリが、種付け中の事故により死亡した。14歳だった。

 現役時代、主に全盛期は武豊騎手が手綱を取り、地方中央問わずダート重賞をほぼ総なめにしたカネヒキリ。同騎手、同馬主であることから「砂のディープインパクト」と呼ばれ、ファンから親しまれた。

 カネヒキリといえば、シーキングザダイヤ、ヴァーミリアンなどとの激闘、故障から2年後でのジャパンカップダート制覇などの印象が強い。大井競馬最強、アジュディミツオーと一騎打ちになった帝王賞は、ダート競馬の歴史に燦然と輝く名勝負として今でも語り草だ。どうか安らかに。

 供用されていた優駿スタリオンステーションの須崎孝治代表は「産駒も順調にデビューし、特にダートで走る産駒も出て、さあこれからという時に、種付け中の事故によりこのような結果となり、ただただ残念でなりません。残された産駒の活躍を願いたいと思います。ご声援頂いたファンの皆様には、この馬をお借りして厚く御礼申し上げます」とJRAを通し発表している。

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