【神】M.デムーロ騎手「絶好調」VS「大不振」ペルシアンナイト!? マイルCS(G1)3歳馬「16連敗中」の理由とは
古馬と3歳馬の激突が1つの注目ポイントでもある秋G1だが、通常古馬と3歳馬の斤量差は2kgある。例えば、モズカッチャンが制した先週のエリザベス女王杯は、モズカッチャンが54kgで、2着の4歳馬クロコスミアが56kgだった。
しかし、このマイルCSに限っては、その差が1kgしかない。「たかが1kgの差」と思われるだろうが、実は3歳馬のアグネスデジタルが優勝した2000年の翌年から、古馬との斤量差が1kgに縮まった。そこから3歳馬が16連敗中であり、ここ10年では[0.0.1.30]という悲惨な成績が残っている以上、決して無関係と言い切ることはできないだろう。
また2008年以降、同じように古馬との差が1kgとなったチャンピオンズC(G1、旧ジャパンCダート)でも3歳馬が苦戦中。優勝馬は2006年のアロンダイト以来、10連敗中という有様だ。
あくまで目安ながら「斤量が1kg違えば、1馬身の差が出る」といわれており、コンマ数秒の争いの中では、大きく結果を分ける要素となっているようだ。
だが、これらのマイナスデータも今のM.デムーロ騎手に掛かれば、ただの杞憂に過ぎないのかもしれない。古来より「馬7、騎手3」といわれる競馬だが、最近はむしろ「馬よりも騎手」で買うべき時代が訪れているようにも感じる。
果たして、競馬の主役は馬なのか、それとも人なのか。マイナスデータ満載のペルシアンナイトと絶好調デムーロとのコンビに注目したい。