武豊「負傷深刻」でキタサンブラック大ピンチ!? 復帰戦で”制御不能”の暴走大敗、マイルCSで「片足ぶらぶら」騎乗も……
そのマルターズアポジーが15着に大敗したように、稍重でこのペースは明らかに飛ばし過ぎか。「どうした、武豊?」と思ったのも束の間、最後の直線で案の定早々に手応えを失い、ズルズルと後退。9着に惨敗した。結果だけを見れば、精密な体内時計を持つ名手らしからぬ”暴走劇”だった。
約2週間レースに騎乗していなかっただけに、レース感が狂っていたのか。とはいえ、トップ騎手として30年余り、通算4000勝を誇る競馬界のレジェンドである。そうなると、どうしても膝のケガの影響を意識してしまうのだが……。
「改めてリプレーを見ましたが、膝を庇いながら騎乗していたようにも見えますね。馬に騎乗する上で極めて重要な部分のケガだけに、そこを庇うと様々な悪影響が出てもおかしくはないと思います。後続も大きく離れていましたし、ペースが速いことはわかりやすい状況でしたが、特に緩める気配もないように見えました。
トレセン内では『(右脚の)歩く姿がぎこちなかった』という話もありましたし、これが兄エイシンヒカリのように『あえてブレーキをしなかった』のか、それともケガの影響で『ブレーキできなかった』のかは、微妙なところですね……」(競馬ライター)
ジョーストリクトリとのコンビで参戦したマイルCSも結果的には最下位大敗と、まさに「回ってきただけ」という内容。もっとも馬もG1で戦うには力不足の感もあり、武豊騎手うんぬんといった内容ではなかった。
だが、気になったのはむしろ、レースよりもレース直前の様子だ。