ミルコ・デムーロ絶好調の「秘訣」は決断力!? この秋”正解率100%”の「神の選択」で弾かれたシュヴァルグランに待つ「敗者」の運命……


「相馬眼」というのは、良い馬を見極める馬主によく使われる表現だが、トップ騎手にとっても極めて大切な能力といえる。つまり騎手にとってはレース前に「数ある選択肢の中から、最も勝利に近い馬を選び抜く能力」ということだ。

 例えば、武豊騎手が年間200勝を達成するほどの全盛期は、まさに「最終的に武豊が選んだ馬が勝つ」といった状況だった。逆に有名なところでは、田中勝春騎手が1992年の天皇賞・秋(G1)でヤマニンゼファーとセキテイリュウオーとの2択を迫られた結果、後者を選択。無情にもハナ差で前者に敗れ、田中騎手はその後G1を140連敗することとなった。

 騎手にとって、ある意味「生命線」ともいえる相馬眼。特に人間的なしがらみが少ない外国人のデムーロ騎手にとっては純粋に強い馬を選べる機会も多いため、なおさら重要といえるだろう。

 だが、この秋のイタリア人騎手の相馬眼は、まさに「神懸っている」と述べる他ない。

 この秋のG1戦線の開幕戦となったスプリンターズ(G1)。結果だけを見ればデムーロ騎手の騎乗したレッドファルクスが1番人気に応えて優勝と、特に何でもないように見える。だが、実はデムーロ騎手は前哨戦のセントウルS(G2)も1番人気のファインニードルで制しており、そちらに騎乗する選択肢もあるにはあったのだ。

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