【G1展望・安田記念】世界のマイル王・モーリスが凱旋!! 覚醒したリアルスティールは王者の快進撃を止められるか!
日本ダービー(G1)の興奮冷めやらぬまま、来月5日には春のマイル王決定戦となる安田記念(G1)が行なわれ、今年も名マイラーたちが顔を揃えた。
中心にいるのは、昨年のこのレースでG1初制覇を飾ってから1年を経て、今度は「世界のマイル王」として凱旋を果たすモーリス(牡5歳、美浦・堀厩舎)だ。
昨年1月の若潮賞(1000万下)からG1の4連勝を含む怒涛の7連勝。前走、香港のシャティン競馬場で行われたチャンピオンズマイル(G1)では海外遠征をものともせず、終始楽な手応えで圧勝。まったく危なげなく直線半ばで先頭に立つと、名立たる世界のマイラーたちを相手にそのまま押し切ってしまった。
現在の評価はドゥラメンテを抜いて日本1位、世界でも3位タイと極めて高い評価を受けているモーリス。豪州の名手T.ベリー騎手を鞍上に迎えた「世界のマイル王」の快進撃を止められる馬は、果たしているのだろうか。
「世界のマイル王」を倒すには、世界を相手に勝利した実績が必要不可欠なのかもしれない。ドバイターフ(G1)で初タイトルを手にしたリアルスティール(牡4歳、栗東・矢作厩舎)が、その矛先をマイル路線に向けてきた。
前走のドバイターフでは初の海外遠征を乗り越え、世界の強豪を相手に完勝。3歳クラシックでは期待されながら無冠に終わったが、その高い素質が本物であったことを世界の舞台で証明して見せた。今回は再び主戦の福永祐一騎手を配して、初のマイル戦に挑む。
初のマイル戦と言えば、重賞4勝の実績を持つディサイファ(牡7歳、美浦・小島厩舎)も魅力的な一頭だ。