武豊「騎乗制限」今週も。ジャパンC(G1)キタサンブラック騎乗も右ヒザ完治せず……当日「2レースだけ」の騎乗に暗雲
いよいよ26日に迫ってきたジャパンC(G1)。年内引退が決まっている昨年の覇者キタサンブラックにとっては、ラスト2戦。G1勝利新記録やJRA通算獲得賞金記録など種牡馬入りのために、どちらも負けられない戦いとなる。
すでに引退後は、社台スタリオンステーションでの種牡馬入りが決まっているキタサンブラック。だが、その種付け料は未発表。つまり、このジャパンCと引退レースの有馬記念(G1)の結果によって、まだまだ変動する可能性があるというわけだ。
そういった”大人の事情”でも負けられないキタサンブラックだが、その鞍上・武豊騎手からは自身が連載する『日刊大衆』のコラム内で「負けたくない。いや、それ以上に、――負ける要素がない」と、早くも”必勝宣言”が飛び出している。
これまで数々の名馬と数多のビッグレースを制し、キタサンブラックのことを誰よりも知る武豊騎手からの必勝宣言。この上なく頼もしい言葉だが、景気の良い発言とは裏腹に主戦騎手を巡る状況は、とても盤石とはいえないようだ。
8日の調教中に落馬負傷した影響で右膝の靭帯を痛め、騎乗を自重していた武豊騎手。先週から復帰したが、今週も土曜日が4鞍、ジャパンC当日となる日曜日に至っては、わずか2鞍と、到底エンジン全開とはいえない。
先週も痛めた膝への負担を考慮して、土曜日は全休、日曜日に2鞍と自ら「騎乗制限」を設けていたが、それがまだ続いているということだろうか……。