武豊「騎乗制限」今週も。ジャパンC(G1)キタサンブラック騎乗も右ヒザ完治せず……当日「2レースだけ」の騎乗に暗雲
普段から「正確無比」と評される優れた体内時計を持つ武豊騎手だけに、らしくない”暴走劇”。レース後、武豊騎手は「馬の気持ちに逆らわないように運んだけど、思った以上に止まってしまった」とコメントしていたが、ファンの間では「膝のケガの影響で、馬を満足に制御できないのでは……」という疑惑が生まれた一戦だった。
ジョーストリクトリとのコンビで参戦したマイルCSも、結果的には最下位大敗と「回ってきただけ」という内容。もっとも馬もG1で戦うには力不足の感もあり、武豊騎手うんぬんといった内容ではなかった。だが、レース前の輪乗りでは、あえて右足だけを鐙(あぶみ)から外している姿も……明らかに右膝への負担を気にしている様子だった。
あれから1週間。日にち薬で患部は良くなっているはずだが、ケガをした箇所が膝の靭帯だけに厄介だ。本人は終始一貫して軽傷を貫いているが、落馬事故直後はその場に居合わせた横山典弘騎手から「一つ間違えば騎手生命の終わり」とまで言われていたようだ。
今週行われたデイリースポーツのインタビューでは「大丈夫。多少痛みはあるけど、騎乗に影響はない。ギリギリ間に合ったし、馬が脚痛いってなるよりいい」と笑い飛ばした武豊騎手。これまでも数々の試練を乗り越えてきたレジェンドの言葉を信じたいところだが……。
まずは、ジャパンC前日の騎乗ぶりに注目だ。