チャンピオンズカップ(G1)で「復活」ノンコノユメに注目? 前走内容に光も、問題はコースか
今週末に開催されるダートの頂上決戦、チャンピオンズカップ(G1)。連覇を狙うサウンドトゥルー、今年に入って覚醒した逃げ馬テイエムジンソクや古豪アウォーディーら実力伯仲の競走馬たちがしのぎを削る。そのレースで彼らに匹敵する実力を秘めているとされるのが、ノンコノユメ(セ5歳、美浦・加藤征弘厩舎)だ。
切れ味鋭い末脚を武器に重賞制覇も達成しているノンコノユメ。しかし、年齢を重ねるとともに気性難の傾向が強まり、昨年陣営はそれを解消するため去勢手術に踏み切った。すると気性面こそ落ち着いたものの、これまでの走りを見せることができなくなり、長期間のスランプに突入していた。
長きにわたって苦しんでいたノンコノユメだが、約9カ月の休養を経て臨んだ前走の武蔵野S(G3)で、ようやく復活の兆しを見せたと考えるものも多い。
レースではノンコノユメは最後方からの競馬。4コーナー回って最後の直線に入ると進出して、上がり35.2秒の脚でトップ集団に襲いかかった。結局、先頭集団にまでは届かず4着に終わったものの、セン馬となった以降、鳴りを潜めていた末脚が使えていたこともあり、一定の評価を得ているようだ。
「前走は久々に全盛期を彷彿とさせる走りを見せたこともあり、陣営も手応えを感じているようです。これからも鞍上を務める騎手には序盤は後方に待機しつつ、最後の直線で勝負をかける騎乗を徹底するそう。これから完全復活も期待されます」(現場記者)
前走で往年を彷彿とさせる走りを見せたノンコノユメ。チャンピオンズカップは一昨年前に2着に入り、一線級の馬たちとも渡り合えることを証明した思い出深いレースだ。ここで結果を残し、周囲に復活を印象づけたいたところだろう。