JRAの強行開催に競馬「ストライキ」の可能性……有馬記念後12月28日の競馬開催に「断固反対」なのはファンだけではなかった?
そんな中で同時にホープフルSの取材も行わなければならないのは、決していい気分じゃないですよ。競馬の開催が増えても儲かる立場じゃない記者からすれば、28日に競馬をやられたら翌日29日も仕事は避けられないでしょうし、たまったもんじゃないでしょうね」(競馬記者)
すでに現場からは悲鳴が上がっているようだが、JRAはファンの声だけでなく、こういった現場の声も考慮して12月28日の開催を決めたのだろうか……。というのも一部の関係者から”きな臭い”声が聞こえてきたからだ。
「私も聞いた話ですが、どうやらJRAへの抗議の意味を込め『28日の特別登録を見送ろうか』という声があるようです。それも複数人で示し合わせて大々的に行うとか……。『馬が揃わなかったら、JRAも少しは考えを改めるのでは』と、まことしやかに囁かれているそうです。
さすがに開催中止まではあり得ないと思いますが、実際にストライキで競馬が中止になった例はありますからね。あながち滅茶苦茶な話でもないですよ」(同)
ストライキで競馬が中止になったのは1999年の4月3日が最後。中央競馬厩務員春闘の結果、日本調教師会との交渉が決裂し、48時間のストライキに入ったことが原因だ。結局、ストは24時間で解除されたが、その結果土曜日の競馬が中止となった。
JRAは12月28日の競馬開催に関してファンサービスと、もう1つの主な理由として「競走馬の円滑な出走を図る観点」を上げているが、決してすべての現場関係者に受け入れられているというわけではなさそうだ。
「ある関東の関係者から聞いた話ですが、28日の中山はホープフルSを含めて8レースが2歳戦らしいです。確かにこの時期は2歳戦も活発になってきますが『競走馬の円滑な出走を図る観点』なら、何故『絶対数の多い3歳以上の馬のレースを増やさないのか』ということでした。