ブレスジャーニー再び「主役」へ5馬身ぶっちぎり!「サラブレッド射殺事件」を乗り越えた”強い3歳馬”の真打ちが復活!?
“幻のダービー馬”ブレスジャーニー(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)が復活を懸け、2日のチャレンジC(G3)に出走する。
2歳秋には重賞を2勝。それもサウジアラビアRC(G3)では、後の皐月賞3着馬ダンビュライトを退け、続く東京スポーツ杯2歳S(G3)でも後の日本ダービー2着馬で年末の有馬記念(G1)でも有力視されているスワーヴリチャードを退けて優勝。一時は、紛れもないクラシックの主役候補をとして注目を集めていた。
ところが3月に右トウ骨遠位端を骨折。長期休養を余儀なくされ、ダービー制覇は夢と消えた。
復帰したのは10月の菊花賞(G1)。クラシック最終戦になんとか滑り込んだ格好となったが12着に大敗する。3000mという距離やメンバーだけでなく歴史的な不良馬場も含め、約半年ぶりの故障明けの馬とって、あまりにも過酷な復帰戦となった。
果たしてダメージは大丈夫なのか……。
そんな心配を吹き飛ばしたのが、30日に栗東のCWコースで行われた最終追い切りだ。4馬身ほど後方から併せ馬を行い、ゴーサインが出ると一瞬で併走馬をちぎり捨てた。6ハロン82.2秒、ラスト12.2秒と持ち前の鋭い末脚を披露し、最後は5馬身ぶっちぎって最終リハを終えた。
見守った佐々木晶三調教師も「カッコいいね」と笑顔。前走のダメージに関しても「思っていた1/10くらい」と、まったく支障がないことを強調した。『日刊スポーツ』の取材には「前走は3割だったけど、今回は8割ぐらいはある」と確実な良化を示唆。この秋のG1戦線で古馬相手の健闘が目立つ3歳馬の”真打ち”として、復活の手応えを感じているようだ。
そんなブレスジャーニーだが、実際の戦績以上にファンが多いのは、その複雑な「生い立ち」故だろうか。