JRA岩田康誠騎手「76連敗」はファンディーナ復活で止める! 皐月賞1番人気が「自己ベスト更新」で復活の兆し!
人馬共に「復活」を懸けて正念場を迎えている。
この秋、かつての輝きを失い、惨敗を繰り返したファンディーナ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)に、ようやく復活の兆しが見えてきた。
9日に行われるリゲルS(OP)に出走を予定しているファンディーナは、先月29日に行われた1週前追い切りで豪快な動きを披露。栗東の坂路を4ハロン50.6秒、ラスト12.4秒で駆け上がり自己ベストを更新した。
春のダメージが、ようやく抜けてきた。69年ぶりの牝馬制覇が期待され、1番人気に推された4月の皐月賞(G1)で7着。デビューから中3週で使い続けた”強行軍”の反動もあって、陣営は予定していたオークスや日本ダービーには向かわずに休養を選択した。
9馬身差の圧勝でセンセーショナルなデビューを飾った際が516kg。ところが皐月賞では504kgと使い減りは明らかだった。そのため馬体の回復を重点して休養に入ったが、あろうことか夏場に夏負けしてしまい調整が大幅に遅れた。
秋初戦のローズS(G2)を迎えた際は、馬体こそ522kgと回復していたが高野友和調教師が「乗り込み量が足りない」と話していた通り、調整不足は明らか。1番人気に推されたレースでは、最後の直線で失速し6着に敗れた。
さらに続く秋華賞でも、狂った歯車は戻らない。栗東の坂路で行った1週前追い切りでは2馬身の先着を果たして格好はつけたものの、時計自体は4ハロンを55.7秒と平凡。見守った陣営も「予定よりも2秒ほど遅くなった。コンディションを整える上で誤算が生じたので修正していかないと……」と表情は冴えないままだった。
そんな悪い予感が当たったのか、本番の秋華賞ではさらにレースぶりが悪化。最後の直線を迎えることもなく早々に手応えが怪しくなり、結局13着に大敗した。
この連敗を受け、秋華賞でも2番人気に支持したファンの落胆は当然か。「終わった」「もともと強くなかった」「ただの早熟馬」など一部では”引退説”や”転厩説”まで囁かれるほど、ファンディーナはかつての輝きをすっかり失ってしまっていた。
同じように輝きを失ってしまったのが、主戦の岩田康誠騎手だ。