JRA岩田康誠騎手「76連敗」はファンディーナ復活で止める! 皐月賞1番人気が「自己ベスト更新」で復活の兆し!
一昨年は8月までに重賞13勝と破竹の勢いで勝ちまくっていた岩田騎手だが、そこからまさかの大スランプ突入。今年1月の愛知杯(G3)勝利は、約1年4カ月の長いトンネルを抜けた先での1勝だった。
そんな岩田騎手が「復活の象徴」として出会ったのがファンディーナだった。この出会いをきっかけに、再び重賞レースで勝負強い騎乗を取り戻しつつあった岩田騎手。しかし、皐月賞の敗戦は人馬共に大きなダメージとなった。
その後も重賞を勝てるようになった岩田騎手だが、一番の期待馬ファンディーナの連敗と共に、またも歯車が狂いだしてしまう。
ファンディーナを優先した秋華賞では、自身が紫苑S(G3)を勝ち出走権を掴んだディアドラが勝利。その後のエリザベス女王杯(G1)でディアドラと再びコンビを組んだが、今度は自身が前哨戦の府中牝馬S(G2)を勝たせたクロコスミアが2着に逃げ粘る一方、まったく伸びないまま12着に大敗した。
そのリズムの悪さは大舞台以外の騎乗にも暗い影を落としている。岩田騎手は11月5日の勝利を最後に現在(12月3日時点)76連敗中。約1カ月白星に恵まれず、リーディング争いもベスト10から脱落した。
今はまさに人馬とも”どん底”の状態。だが、それだけにファンディーナの調子が戻ってきたことは「反撃」に向け、大きな材料となる。
「春のよかった頃は坂路で50.9秒を記録するなど、動きに躍動感がありました。しかし、この秋は最速でも52.8秒。馬体重などの関係で満足に追い切りをできなかった都合もありますが、やはりレースに行く前からどこか精彩を欠いている様子でした。
しかし、今回は時計が出やすい馬場だったとはいえ50.6秒は、この日の2番時計。よかった頃の自己ベストを更新したことも評価できますし、やっと態勢が整ってきた感があります。勝ちを意識してのOP特別出走となる今回が正念場になるのは間違いないですが、まだ見限るのは早いかと。春は大きな話題を提供した馬ですし、来年に向けて復活の足掛かりを掴んでほしいですね。