【カペラS(G3)展望】連覇を目指すノボバカラ!難敵揃いのダート重賞を制するのは?
中山競馬場で10日(日)に開催されるカペラS(G3)は年内最後のダート重賞となっている。そのせいもあってか今年もフルゲートでの開催が予定されておりどの馬が勝っても不思議ではない好メンバーが揃った。ダートの短距離重賞はレース数自体が限られているため出走予定馬は1戦必勝の態勢で臨んでくるだろう。そんなカペラS(G3)への出走を予定している注目馬を紹介する。
昨年のこのレースを制しているノボバカラ(牡5、美浦・天間厩舎)は連覇を目指しての出走となる。ここまで交流重賞を含めたダート重賞を3勝しておりこのメンバー内では実績上位の存在と言えそうだ。しかし、前走のJBCスプリント(G1)では12着と案外な結果を残してしまったように今年に入ってからの戦績は安定とは程遠い。それでも2走前のマイルCS南部杯(G1)ではコパノリッキーに次ぐ2着と好走しているだけに能力はあるはずだ。中間の調教では軽快なフットワークを見せているようで体調面での不安はなく陣営からも連覇に対する前向きな姿勢がみられるだけに軽く扱うことはできないだろう。他馬に競りかけられると自分のレースができなくなるところがあるので、如何にしてマイペースの競馬に持ち込むかが勝利へのカギとなりそうだ。
今年に入ってからの堅実なレースぶりが目立つニットウスバル(牡5、美浦・高橋厩舎)だが、重賞でも好走することができるのか注目したい。1月に山科S(1600万下)を勝利してOPクラスに昇格。その後はOP特別のレースを5戦したが4着以下になったことが1度もなく充実期に入ってきたようだ。今回は満を持しての重賞挑戦となるが前走のオータムリーフS(OP)を勝利し勢いに乗る今ならば初の重賞挑戦での重賞制覇も十分可能なはずだ。直線の短い中山競馬場でのレースとなるが自慢の末脚を繰り出すことができれば上位争いに加わってくるのは間違いないだろう。
ダートに転向してから4連勝を飾るなど活躍が目覚ましいサイタスリーレッド(牡4、栗東・佐藤厩舎)だが休養明けのレースで力を出し切ることはできるだろうか。芝のレースで結果が出ない時期が長かったため今年の春にダート路線へと転向するとそこから破竹の4連勝を達成。初めての重賞挑戦となったクラスターC(G3)では3着、続くオーバルスプリント(G3)を勝利して重賞ウィナーとなっている。前走の室町S(OP)は1番人気ながら大敗したが、不良馬場の影響で走る気をなくしたことによるものだったようなので度外視していいだろう。今後のダート短距離路線を牽引していく存在となるためにも結果を残したいレースとなる。