【朝日杯FS(G1)展望】武豊「G1完全制覇」王手へ!「大器」ダノンプレミアムVS「ロードカナロア級」タワーオブロンドンの2強に挑む!
ここまで4戦3勝。特に2勝目を上げたききょうS(OP)では、上がり2位に1.1秒差をつける豪脚で3馬身半差の勝利。レース後、主戦のC.ルメール騎乗は「ロードカナロア級」と、2013年の年度代表馬にも輝いた名スプリンターを引き合いに出し最大級の賛辞を送っている。
今回のレースでも、サウジアラビアRCでダノンプレミアムに食い下がったステルヴィオの騎乗を蹴ってまでこちらを選んでおり、その惚れ込み様は相当なもののようだ。
最大の課題は、初のマイル戦への対応に尽きる。藤沢調教師は「マイルで止まる様な血統じゃない」と強気の姿勢を崩さないが、ルメール騎手がロードカナロア級と評したのも、マイルよりもスプリントに適性を感じているのかもしれない。
美浦のウッドコースでの1週前追い切りでは馬なり単走で5ハロンを69.8秒、ラスト13.3秒。この厩舎らしく目立った時計ではないが、落ち着いて走れていたことに好感を持てた。順調さを強調した師も「走りに幅がある」と改めて距離に自信を示している。
この「2強対決」に割って入りたいのが、3戦2勝のステルヴィオ(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。
こちらはロードカナロア級とは行かないまでも、ロードカナロア産駒として偉大なる父の背を追いかける存在。新馬、コスモス賞(OP)と連勝した素質馬だ。しかし、前走のサウジアラビアRCではダノンプレミアムに0.3秒差をつけられる完敗。
ただ、ライバルが好枠を活かして内々を回ったことに対して、こちらは8枠から外々を回らされてのレース。枠が入れ替わっていればもっと際どい勝負になっていた可能性もあり、この1戦だけで格付けしてしまうのは早計だ。C.デムーロ騎手との新コンビで逆転を狙う。
同じロードカナロア産駒ではダノンスマッシュ(牡2歳、栗東・安田隆行厩舎)も楽しみな存在だ。