朝日杯FS(G1)キタサンブラック「後輩」たちが次期エースを狙う! 清水厩舎の「本命」は……
だが、ヒシコスマーは次走の万両賞で前走がウソのような走りを見せる。9頭立て8番人気に支持された同馬はいつものように後方からレースをスタート。一時は、先頭から10馬身は離れていたものの4コーナー前からスルスルと進出。そして、直線に入ると騎手のムチに鋭く反応し、ライバルたちを圧倒する伸び脚を炸裂させて快勝をした。
「デイリー杯2歳Sでの結果を受けて、万両賞からハミを変更したのが功を奏したよう。陣営もまさかあれほど変わるとは思っておらず、うれしい悲鳴をあげていたのだとか。不安も払拭されたため、重賞で実績があるカシアスより好走するのではないかと注目している人も少なくないようです」(競馬誌ライター)
2頭が所属する清水厩舎には、厩舎にG1初制覇をもたらし、その後も多くの重賞勝利を飾った不動のエース・キタサンブラックがいる。だが同馬は今年いっぱいでの引退を表明しており、次世代のエース探しが急務なのは間違いない。清水厩舎がこのレースにかける思いは並々ならぬものがあるはずだ。
カシアスとヒシコスマーは、厩舎を背負って立つエースとなることができるのだろうか? 2頭の好走を期待したい。