有馬記念(G1)キタサンブラック「完全燃焼」へ豪快リハ!「未完の大器」返上へあの”穴馬”に復活の兆し!
続くジャパンCでは、ゴール後に落鉄するなどのアクシデントもあって不完全燃焼の形で終わってしまったが”余力”が残っている分、今回は元気一杯。意欲的な1週前追い切りの内容は、まさにその表れと言えた。
ファン投票では4期連続の1位。今回も唯一の10万票超えと圧倒的な支持を集めた。「毎回1位にしてもらっているのに、1着になれてない。最後は期待に応えたてほしいね」と語った黒岩騎手。有終の美へ、王者にスキはなさそうだ。
その一方、このままでは終われないのが「未完の大器」といわれるシャケトラ(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。
この春は日経新春杯2着から、日経賞で重賞初制覇。宝塚記念でも積極策から4着に粘り込むなど、確かな足跡を残した。しかし、この秋はぶっつけとなった天皇賞・秋で不良馬場に見舞われて15着に大敗すると、続くジャパンCでも11着と本来の姿を見失っている印象がある。
原因は絞り切れない馬体重にもあった。これまで比較的安定した馬体重だったシャケトラが、天皇賞・秋では+16kg。前走のジャパンCでも2kgしか絞れていなかった。
それを受けた陣営は、この中間にシェイプアップを敢行。栗東のCウッドコースで行われた1週前追い切りでも、同じく有馬記念に出走するトーセンビクトリーをあえて相手に据え、6ハロンを85.4秒とびっしりと追われた。特にラストは11.6秒と、この馬らしいキレを発揮。併せ馬でもしっかり先着を果たした。
騎乗した福永祐一騎手が「中山で重賞を勝ってるから」と期待を寄せた通り、有馬記念の中山2500mは重賞勝ちの日経賞と同じ舞台。ゴールドアクターやディーマジェスティを破った縁起のいい舞台で本来の輝きを取り戻したい。
昨年の再現を狙い、不気味な存在感を放っているのがヤマカツエース(牡5歳、栗東・池添兼雄厩舎)だ。