有馬記念キタサンブラック「敗北」のシナリオ!? 武豊騎手はディープインパクト以来「中山G1」10年間勝ちなし、まさかの「26連敗中」……
いよいよ24日に迫った年末のグランプリ有馬記念(G1)。今年の主役は何といっても、ここが引退レースとなるキタサンブラックだ。
21日に行われた公開枠順抽選会で「1枠2番」という絶好枠を引いたこともあり、世間はすでにキタサン一色。前日段階ながら、すでに単勝1倍台と抜けた人気となっている。演歌界の大御所であり、紅白歌合戦の象徴的存在でもあった北島三郎が、今年は競馬界から年末の話題を振りまくか。
ただ、そんな大本命馬の「弱点」が、主戦の武豊騎手にあることは意外に知られていない。
昨春にコンビを組んでからG1・5勝。これまでの戦績が示す通り、世界トップクラスといわれる精密な体内時計を持つ武豊騎手と、ペースが命の逃げ馬キタサンブラックとの相性は抜群だ。まさに「鬼が金棒を持った状態」を体現したのが、このコンビと言えるだろう。
しかし、実は武豊騎手と有馬記念の相性は決して良いとはいえない。
同じく日本最高峰のレース・日本ダービーを5勝している武豊騎手だが、有馬記念はわずか2勝。これまで数多の歴史的名馬に騎乗している騎手としては、やはり物足りない数字だ。
それも、その2勝はオグリキャップとディープインパクトという、いずれも国民的アイドルホースの引退レース。今回引退するキタサンブラックも、すでに競馬界を代表するスターホースだが、社会現象となったこの2頭と肩を並べるほどの存在かと問われると、やや疑問を呈さざるを得ないだろう。