東京大賞典(G1)で競馬女王桃井はるこの「本領発揮」!? キタサンブラックに続く引退馬と地方からのイチオシは?
――キタサンブラックに続いて、有終の美を飾ることを期待しているというわけですね。では、続いて2番手は?
桃井:インカンテーションです。今年はかしわ記念(G1)で2着と好走し、秋は前走の武蔵野S(G3)でカフジテイクやサンライズノヴァを抑えて優勝するなど調子はあがっている様子。騎乗予定の三浦皇成騎手は中央競馬ではまだG1を勝利していませんが、地方競馬では2014年に交流G1の全日本2歳優駿(Jpn1)をディアドムスで制すなど実績もあります。
さらに三浦騎手は昨年夏に騎手生命が危ぶまれる重傷を経験し、長いリハビリを経て今夏に復帰しました。その後は順調に勝利を収めてはいますが、大舞台で勝利を上げて完全復活を印象づけたいはず。ここで勝てばこれまでの苦労も報われるでしょう。一年の締めくくりをキレイな形で終えたいと考えていれば、気合も入っているのでは?
――完全復活に期待ですね。では、3番手は? ケイティブレイブやサウンドトゥルーも人気を集めるといわれていますが……?
桃井:私は南関競馬も好きで普段からよく見ているので、この大舞台だからこそ、地方馬の活躍を期待したいんですよ。
まずは、船橋競馬のヒガシウィルウィン。今年の東京ダービー馬、ジャパンダートダービー(G1)でも中央勢を撃破し勝利をおさめた現役地方最強3歳馬です。北海道所属時代に全日本2歳優駿(G1)で4着となった以外は全て連対という強さなんですよ。前走の浦和記念(G2)では休み明けで2着でしたが、その時より斤量1キロ減で出走できますから期待してしまいますね!
それから、北海道競馬所属のタービランスにも注目したいです。前走は故障からの長期休み明けの太めでしたが勝利しました。さらに絞れて臨戦態勢が整って出てくれば、相手は強いですがいいレースをしてくれそうですよ。鞍上が浦和ゴールドカップ(S2)でソルテを復活に導いた吉原寛人騎手というのも、心強いですね。
もう一頭、地元である大井所属のサブノクロヒョウは挙げておきたい! 今年大井で行われた東京記念では、交流重賞でも善戦する名古屋最強馬、カツゲキキトキトを撃破。単勝オッズ123倍だったにも関わらず、後続に2馬身半差をつけて圧勝してみせたサブノクロヒョウの激走、あるかもしれませんよ!
――なるほど。ありがとうございました。