【愛知杯(G3)展望】マキシマムドパリの連覇達成なるか? 適性の高い舞台なら久しぶりの勝利は間違いなし!?
13日(土)から開幕を迎える今年の中京競馬場での最初の重賞は愛知杯(G3)。2016年から開催時期が1月に変更されたこのレースだが、牝馬限定のハンデ重賞という事もあり2年続けて高額配当が飛び出している。
荒れるレースだが、連覇を目指すマキシマムドパリ(牝6、栗東・松元厩舎)に注目したい。昨年のエリザベス女王杯(G1)での4着や3歳時の秋華賞(G1)で3着の成績があるように高い能力の持ち主であることは間違いない。昨年、一昨年とも愛知杯(G3)から始動、今年で3年連続での出走となりこのレースの常連とも言える存在だ。
これまでの愛知杯(G3)での成績を振り返ると、一昨年は2番人気と期待されて4着に敗れたが、これはスタートでの出遅れとハイペースのレース展開を中団で進めた為、直線での末脚が鈍ったところを追い込み勢に交わされてのもの。昨年は更に期待を集めて1番人気になり、スタートでのロスもなくレースも平均ペースで展開し、能力を出し切る条件が揃う。そして、後方で脚を溜めたこの馬が残り200m過ぎから見せた末脚は桁違い。大外から一気にまとめて差し切り、5歳にして初めての重賞タイトルを手にすることができた。
前走の中日新聞杯(G3)は今回と同じコースで、強力な牡馬相手に0.3秒差の5着と好走しており、中京競馬場は相性はかなりいい。ここまで中京では重賞を3戦しているが、掲示板を外したことがないのが何よりの証拠である。牝馬限定戦で得意な舞台でのレースとなれば連覇も十分可能なはず。そんなマキシマムドパリに不安要素があるとすれば、課せられる斤量だろう。過去2年の斤量は53㎏と恵まれていただけに、連覇に向けての最大の敵は昨年よりも重くなるハンデとなりそう。残る現役生活で重賞実績の上乗せを目指すならば、ここは越えなければならない壁といえる。
ライバルとして立ちはだかるのは同世代のクインズミラーグロ(牝6、美浦・和田厩舎)だ。この馬も3年連続での出走となっているが、昨年はここを3着してから、牝馬限定の重賞5戦連続3着以内に入る活躍を見せた。ここ2戦のエリザベス女王杯(G1)、府中牝馬S(G2)では大敗を喫しているが。本来の実力を考えればこんなものではないはず。差しの競馬、先行の競馬ができる自在性が持ち味で、重賞での好走時は上手くレースの流れに乗れていた。昨年はここでの好走が躍進につながるきっかけとなった縁起の良いレース。今年もここから良いレースを続けていくことができれば、自ずと届きそうで届かなかった重賞タイトルも見えてくるはずだ。