「初代マイル女王」ノースフライト死す。サクラバクシンオーとの激闘は色あせず
そして迎えたマイルチャンピオンシップで、サクラバクシンオーと三度対戦することとなった。レースはサクラバクシンオーが2番手につけ、1番人気を背負うノースフライトがそのすぐ後ろを行く形で進む。最後の直線入口でサクラバクシンオーが先頭に立つも、すぐさまノースフライトが並びかけ、残り200mから2頭の叩き合いとなった。いつ終わるとも知れない争いを制したのは、ノースフライト。サクラバクシンオーに1.1/2馬身差をつけての勝利を飾った。
このレースを最後にマイル女王は引退、繁殖入りを果たす。だが繁殖牝馬としてノーザンテースト、サンデーサイレンス、エルコンドルパサーなど名馬と交配を重ねるも、目覚ましい活躍をする産駒を輩出することはできず、2011年の不受胎を最後に繁殖からも引退。最大のライバルだったサクラバクシンオーとの交配も一部で期待されたものの、実現することはなかった。
マイル女王ノースフライトの冥福を祈りたい。