【共同通信杯(G3)展望】大器・武豊グレイルが「皐月賞馬当確レース」へ出陣!? 良血馬揃いのクラシック戦線で「第2のキタサンブラック」出現か
11日は東京競馬場で、第52回共同通信杯(G3)が開催される。
ここ6年で勝ち馬3頭が皐月賞馬に輝いている出世レース。それも2012年ゴールドシップ、2014年イスラボニータ、2016年ディーマジェスティと「隔年」で出現しており、順当に行けば「今年の勝ち馬は、そのまま皐月賞馬」になるかもしれないだけに要注目のレースだ。
天才・武豊にディープインパクト以来、4度目の皐月賞をプレゼントするか――。噂の大器グレイル(牡3歳、栗東・野中賢二厩舎)がここを始動戦に定めてきた。
デビュー戦こそ不良馬場に苦しみクビ差の辛勝となったが、2戦目の京都2歳S(G3)で真価を発揮。中団からレースを進めると、最後の直線でややモタついたものの差し切り勝ち。それも相手は後のホープフルS(G1)覇者のタイムフライヤーであり、最後の直線で一度は先頭に立つ勝ちパターンを覆しての”逆転勝利”だけに価値が高い。
休養明けとなる今回だが、じっくりと乗り込まれ1週前追い切りでは、併せ馬に5馬身先着と順調な仕上がりを見せている。まだキャリアが浅く、エンジンが掛かるのが遅いので直線の長い東京コースはプラスか。評判馬の多い今年の3歳牡馬クラシックの中心に名乗りを上げる時が来た。
そんなグレイルに待ったを掛けたいのが、G1・3着の実績があるステイフーリッシュ(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。