2018年競馬「地味馬時代」到来? 重賞・オープンで大活躍「静かな注目馬」たちの成長にフォーカス
そしてさらに、同じく11日の共同通信杯(G3)を先行からの抜け出しで勝利したオウケンムーン(牡3 美浦・国枝栄厩舎)も注目だ。こちらはすでに「クラシック候補」といわれるほどの扱いを受けているが、父である菊花賞馬オウケンブルースリの数少ない産駒であり、馬主も同じということで競馬のロマンを感じさせる存在だ。血統的には菊花賞候補という見方もあるが、共同通信杯を制したことで「ダービーも視野では」という話も出てきている。
紹介した3頭はいずれも血統的に非常に「地味」な馬たち。しかし、王道路線の強豪馬に引けを取らないパフォーマンスで徐々に存在感を増してきているのも事実である。
大阪杯、天皇賞、さらにはクラシックまでも「地味血統馬」が席巻する未来もあるのかも……。よく考えればキタサンブラックも血統的にはセリで高額がつけられるような存在ではなかった。競馬の面白さを彼らが示してくれればと願う。