ウオッカの仔「今度こそ……!」高額馬揃いの週末OP&500万下にクラシック狙う3歳集結
2歳王者ダノンプレミアム、鬼脚ワグネリアン、そしてホープフルS(G1)覇者タイムフライヤーなど3歳牡馬クラシック候補とされる馬たち。間もなくこれらがしのぎを削るクラシック戦線が開幕するが、そこへ参戦すべく下位クラスで虎視眈々と牙を磨いている馬たちもいる。
24日(土)に中山競馬場で開催される水仙賞(芝・2200m)に出走を予定しているタニノフランケルもその1頭だ。
牝馬として64年ぶりに日本ダービー(G1)を制覇したウオッカの4番仔にして、父馬は現役時に14戦14勝、G1競走10勝を誇るフランケル。「17冠ベビー」として誕生した同馬だが、これまでその身体に流れる血脈通りの活躍を遂げているとは言い難い。
デビュー2戦目で初勝利を上げたものの、その後はアイビーS(OP)で3着、500万下の黄菊賞で4着と結果が出ず。また逃げて初勝利を収めたため、逃げ馬として活躍するかと思いきや、次戦では一転して中団待機の戦略を試してみたりと、走り方すら一貫していないのが現状だ。
前走から3カ月間の休養を挟んでレースに向かうタニノフランケル。ウオッカの仔たちは大成しないことで知られているが、ジンクスを覆す活躍を見せることができるのだろうか?
そのタニノフランケルのライバルとなる1頭が、先月の中山6R3歳新馬戦からの連勝を狙うダイワギャバンだ。2016年のセレクトセールにて1億1500万円で落札された同馬は、父馬ディープインパクト、母は米ダートG1で2勝をあげたギャビーズゴールデンギャルという血統を持つ。
前走後、騎乗した田辺裕信騎手はまだ緩さが残っていると指摘したものの「余裕を持って勝つことができた」と振り返り、タイムは平凡だったが「途中から動いていって、直線ではハミを取り直してくれた」と感触は上々だと語っている。このほかにもレースには若竹賞(500万下)2着のバケットリストなども参戦予定だという。