先週3着以内率「驚異の54%」絶不調モードを脱したM.デムーロ騎手!モチベ復活の要因はやはり、あのスターホース?
この春、日本で「一番勝ちたい」と公言していた桜花賞(G1)をジュエラーで悲願の勝利を飾ったものの、翌週の皐月賞(G1)ではリオンディーズで進路妨害を犯して2週間の騎乗停止処分を受けたM.デムーロ騎手。
騎乗停止明けの5月G1戦線も当然大きな活躍が期待されていたが、まるで”別人”のように冴えない騎乗が続いていた。
いろいろあった4月に燃え尽きてしまったのか、それとも桜花賞馬ジュエラーの故障離脱にショックを受けたのか、はたまた騎乗停止処分を受けたばかりなので大人しくしようと思ったのか、ついには皐月賞当日夜に放送された『情熱大陸』(TBS系)の”呪い”などという噂も出始め(出演した騎手は次々と調子を崩すらしい)……。
本当に5月のデムーロ騎手はひどかった。
まずは復帰直後のかしわ記念(G1)で、今年フェブラリーS(G1)を勝って「ダート王」になったモーニンを豪快に馬券圏外に飛ばし、返す刀でNHKマイルC(G1)のティソーナで出遅れをかまして大敗。
4月の桜花賞(G1)までに重賞を7勝していた勢いもどこへやら……勝負強さが見る影もないばかりか、騎乗停止明けから5月の成績は[3.3.7.49]。勝率約5%、連対率約10%、3着以内率約21%と散々な成績を残して、リーディング争いからも一気に脱落した。
一体、どうしてしまったのか――。
根が、浮き沈みの激しいイタリア人なだけにファンも心配していたが、この6月に入って状況が一変。いや、「いつものデムーロ騎手に戻った」というべきか。
6月の初週となった先週は[3.2.2.6]。5月で3勝しかできなかった男がいきなり3勝を挙げ勝率約23%、連対率約38%、3着以内率約54%と完全に流れが変わった。
「先週は、同じJRA外国人騎手のC.ルメール騎手が故障して有力馬が回ってきただけという意見もありますが、実際にルメール騎手の負傷で回ってきたのは1頭だけです。2着や3着の数字も上がっているように、先週はいつになく積極的な競馬が目立っていました。先日9日の北海道スプリントC(G3)も勝ちましたし、完全に勢いが戻ってきましたね」(競馬記者)