JRAが「新クラス」創設を発表! 来年2019年1月から「G3」と「オープン」の間に導入される「リステッド競走」の全容
JRA(日本中央競馬会)は5日、東京六本木で定例記者会見を行い、一部のオープン競走を新たな格付けとして「リステッド競走」とすることを発表した。来年2019年の1月から、現行のオープンレースの半数以上に上る「65レース」にリステッド競走の表記を用いる方針だ。
JRAはすでに数多くの馬主による反対意見を押し切る形で、2019年の夏より現行の降級制度の廃止を発表している。クラスの昇級が”一方通行”となり試算ではオープン馬が16%増加。
その結果、上のクラスで通用しないような”弱者”に対する救済措置が消滅することで「競走馬のサイクルが早まる」ことが懸念されている。
今回の新クラス「リステッド競走」は、まさにその緩和を行う目的で誕生したと見るのが自然だろう。日本語で「準重賞」にあたるリステッド競走は、選ばれたオープン競走が昇格を果たすことで、重賞レースの一番下位にあたる「G3」と従来の「OP」との間に設置される。また、関係者の話では昇格に伴う賞金の上積みも検討されているようだ。
「賞金額だけでなく、リステッド競走を勝利した馬がオープン競走に出走した場合、負担重量が重くなるなど、完全に『重賞クラス』と『オープンクラス』の間にできた『準重賞クラス」と考えて良さそうです。
以前、血統評論家の水上学氏が『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)の紙面で『降級制度廃止に伴い2000万、もしくは2400万円のクラスができる』と発言されていましたが、今回のリステッド競走が、まさにそれに該当するということでしょう」(競馬ライター)