武豊ダンスディレクター高松宮記念「悲願の出走」! 陣営気合十分で残る不安は「エアスピネル臭」!?
ついに「この舞台」にたどり着いた。25日に開催されるスプリント王決定戦・高松宮記念(G1)に、ここ2年”優勝候補”といわれた1頭の素質馬が「初出走」を果たす。
それが、2016年、2017年のシルクロードS覇者ダンスディレクター(牡8、栗東・笹田和秀厩舎)だ。重要な前哨戦を連覇し、スプリント界では確かな存在感を示してきたが、とにかく「運」のない馬だった。
2016年の勝利後、さあ高松宮記念となった直後に左前脚の筋肉痛を発症し回避。2017年は武豊騎手を背に見事連覇を達成するも、その後左第1指骨剥離骨折を発症し休養。ダンスディレクターと高松宮記念はとにかく「縁」がなかった。
しかし、今年はある意味「鬼門」となってしまったシルクロードSは回避し、3カ月近い休養を挟んでのぶっつけ参戦。休養明けというのはやや気になるところだが「今度こそ」という陣営の思いは強いに違いない。
「現在のスプリント王として圧倒的実績を持つレッドファルクスが昨年休養明けの3着ということで、ぶっつけ参戦はさほどいいとは言えないかもしれません。ただ、ようやくたどり着いた舞台であり、陣営の気合いも相当なものでしょう。
同馬は昨年のスプリンターズS(G1)に参戦し8着、一昨年は15着と今一歩の成績で『G1でどうか』という意見もありますが、関西圏(中京含む)での通算成績は『7・7・2・5』で掲示板を外したのも2回のみと大崩れしません。長距離輸送がない今回こそ狙いたい1頭ですね」(現場記者)