中野省吾「ラストラン」にファン殺到? 「地方の天才」まさかの引退に残念がるオーナーの声も……
15日に来年度の騎手免許失効が明らかになった船橋競馬所属の中野省吾騎手。今後の動向が注目されていたが、翌日に「スポニチ」の取材に応じ、現役から退く意向を明かしている。
記事によれば、中野騎手は騎手免許の再受験は考えていないとし、「騎手はもういいかなと思っています」と明かし、「第二の人生を歩むつもりです」と今後は違う道を進むつもりであると話している。
中野騎手は一昨年前の南関東競馬では159勝を挙げ、自身初のリーディングベスト5入りを果たし飛躍。交流重賞などでの目立った活躍はなかったものの、昨年は各国の騎手が一同に介するワールドオールスタージョッキーズ(以下、WASJ)にも出場。14人中7位に食い込むなどその才能の片鱗を見せつけていた。
地方騎手ながら中央を始めとして、その腕前は広く知られるようになっていた。今後が非常に楽しみな存在だったが、この1年間は制裁回数が15回とレースでの粗さが目立ち、さらにレース中に他馬の頭をムチで叩くといった内容にも厳しい目が向けられ、今回の騎手免許の継続試験で不合格となっていたという。
「この結果に怒り心頭になってしまったのか、継続不可が告げられた日は、騎乗のために調整ルームに入っていたにもかかわらず、無断で退出したとして10日間の騎乗停止を告げられています。多くの関係者からその類まれなる才能に太鼓判を押されていたのですが、それに精神面が追いつかなかったのかもしれませんね。非常に残念です」(競馬誌ライター)