高松宮記念(G1)「万馬券の使者」ネロは二人乗り!? ドイツが誇る「驚異の粘り腰」F.ミナリク騎手を狙える3つの理由
ドイツ競馬が誇る「ナイスガイ」として日本競馬に受け入れられつつあるミナリク騎手だが、「馬券」でこのドイツ人騎手を狙う上では明確な傾向がある。
今回の滞在で8勝2着5回3着6回と合計19回馬券になっているミナリク騎手だが、その内の実に16回が「第4コーナーを3番手以内」で通過している。つまり、このベテランの「買い時」は「逃げ馬」を始めとした番手から競馬をする馬に騎乗した時だ。ちなみに4番手以下だった3回の馬券圏内の内、2頭は1番人気の実力馬。もう1頭は、4コーナー4番手とその傾向は明らかだ。
そんなミナリク騎手に、今週末”うってつけ”の馬が巡ってきた。25日の高松宮記念(G1)に出走する逃げ馬のネロ(牡7歳、栗東・森秀行厩舎)だ。
今回の参戦に関して『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)の取材を受けたミナリク騎手は「こうして日本で騎乗できるだけでもハッピー」「G1を勝てれば最高だし、そうなることを願っている。『ネロのスピード』を生かせるように全力で頑張りたい」と気合十分。
ミナリク騎手が語る「ネロのスピード」という言葉には、確かな実感が伴っている。ネロとコンビを組むのは前走のオーシャンS(G3、4着)からだが、そのレース後「人生で乗った馬の中で、一番スタートしてから速い馬」と絶賛。驚きと共にレースを終え、その類稀なスピード能力に確かな感触を得ていたようだ。
「1000mを56秒台(逃げたオーシャンSの1000m通過は56.2秒)で走るような馬に乗ったのは自分の騎手人生で初めて。ドイツにはトップクラスのスプリンターがいないし、すごく速かった」と42歳のベテラン騎手にとっても、ネロはその視野を広げた特別な存在になっている。